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5時間50分。

これは自分に突き付けられた現実だ。

まさか、5時間切れないとは思わなかった。

何を言っても負け惜しみになってしまうので、今はゴール出来たことだけを考えたい。

9時半開場入り。

何より2万人居る雰囲気が圧倒される。

みんなrunします!みたいな雰囲気に呑まれる。

ただし、関心するところは勝田マラソンは手際がいい。

荷物預かりにしても、何にしても。

他の大会出るとよく分かる。

去年は足底筋膜炎のまま出場したので、不安な気持ちで公園周りを走っていたが今年は違う。

痛くないのだ。

スタート10時半に合わせて準備開始。

準備運動、ストレッチ。

並ぶスタートゾーン。

打ちあがる開始の合図。

「自分のペース」口ずさみながら出だす1歩。

いつもなのだがスタートラインまで7分かかる。

人数が多くて仕方ないのだが。

ゆっくりと進んでいた群衆がいきなりランに入るから慣れない人はびっくりするだろう。

序盤5キロ地点。

時計を見るといいペース。

このまま245に出るぞ。

7キロ地点、今回の大失敗。

4時間も走り続けるので高カロリー補助食品は必ず口にしないとエネルギー切れになる。

コースに準備もされているのだが、品切れの場合も考えられるので各々持ち歩くのだ。

少し水を摂取と思いペットボトルに手を上した瞬間、ゴムに挟んであった補助食品全部落とすことになった。

マジか!!!

1つも食べてないのに!

「あーあー」と落胆する。

「なんだ色々おっこどして!」

と後方から言われると知り合いの顔!

「あれ!出てたんですか!」

と会話1言2言でペースが違い行ってしまった。

ただ、止まれない、このまま行くしかない。

245に出てから東海目指す、ポイント1つに村松山虚空蔵堂前の坂。

ここは絶対無理しちゃいけない。

去年、力んで失敗したのだ。

245を原研前から左に入り東海村内を走り抜ける。

途中バイク仲間のタケシ君が応援してくれた。

知ってる人が沿道に居る。

なんて心強いんだ、初めて知った。

ポイント25キロの高場陸橋目指してペース守る。

去年はたどり着けなかった風景。

ここまでこれた!足は大丈夫。

よし30キロの関門へ。

勝田マラソンは30キロ地点で足切りがある。

そこまではタイムを気にしながらクリアしないと。

見覚えある母校を通り過ぎたあたりから足が疼く。

「やばいか。。。」

しかしだましだまし意識しないように踏み出す1歩。

ようやく30キロ!

やった残り12キロ。

4時間40分ぐらいはいけるかな。

少しストレッチと思い止まった矢先、左足に激痛走る。

「っ!!!!」

やはり足を攣った。

不安はあったもののこのペースならと思ったがそうはいかなかった。

入念に伸ばすもすぐには良くならない。

5分から10分は動けなかったか。。。

ようやく膝が曲がるようになる。

よし、走り始めて1キロ弱。

今度は右がおかしい。

左足もすぐ痙攣するようになった。

思うように足が上がらない。

でも前に進まなきゃ。

まだ動く右を基準に上がらない左を引きずって歩く。

気づけば残り8キロ。

「ゴールするんだ」

気分も違うかと33メーター通りを目指すがこれが行けども行けども見えてこない。

足は痛い、心は折れそう。

でも、2年連続は棄権出来ない。

胸を叩きながら目指すロード。

時折足を延ばさないと痛くて動けない。

次の信号まで、あの建物まで視界に入るものを目標に残り1キロ。

もう時計なんて見てなかった。

お腹もすいたし、寒いし、何より自分の体とは思えない両足を止めたい。

残り1キロは周りの人たちも士気が再燃一斉に走り出す。

流れに任せて走るもやはり左がからっきし。

それでも、ゴールラインは走り抜けたい。

1年前に成し得なかった光景を目の当たりにしたい。

5時間50分(スタートラインから)。

思い描くタイムには程遠い。

完全に甘く見てた42.195キロを。

また多くを勉強させられた。

2日経って書いてるがまた来年もエントリーしたい。

補助食品を全部落としてお腹がすいてしかたなかった

23キロ地点で沿道からバナナとソイジョイくださった方。

本当にありがとうございました。

あのソイジョイの味は生涯忘れません。

また1年か自分と向き合って力を付けますよDJ HINACLE。