ミルトン・ナシメントのマリア・マリア。

さわりだけでいいからどんなことを歌っているのか日本語で知りたい。
そんな私NaIanの想いにDJ 237が応えてくれました!

同じように知りたい方のためにDJ 237的マリア・マリアの日本語訳を公開します。

 

と、その前にミルトン・ナシメント????の方の為に一言でまとめると、ブラジル音楽好きが避けて通れない’’ブラジルの声’’と称されるアーティストです。最近はミナス系とも呼ばれていますが、ミルトン・ナシメントはいわば核にあたる存在ではないかと思います。このマリア・マリアという楽曲は時代によっていくつかのテイクが存在しているので調査報告を兼ねて紹介します。

※分からない所はググりましたが、間違っていたらすいませんm(_ _)m


このテイクは2004年にFar Outレーベルから「Maria Maria / Ultimo Trem」のタイトルでリリースされました。録音は1976年、当時リリースされた痕跡が今のところ見つからないので恐らくこれが初めての公式リリースであり、作品としても最初のマリア・マリアになるのかと思われます。ミナスのグルーポ・コルポ(モダンバレエグループ)の為に制作された作品です。このアルバムには鞭で打たれた女性の悲鳴なども入っていて、ミナスの炭坑と奴隷時代のストーリが含まれたものであると想像しています。ちなみにミナス・ジェライス州はポルトガル語で「一般鉱物資源」という意味になるそうです。YouTubeを観ていただくと分かりますが、この時点ではスキャットで歌詞はありません。

 

 


このテイクは1978年にEMIからリリースされた「Clube Da Esquina 2」に収録されています。ここに来て歌詞が登場するのですが、ミルトン・ナシメントのマリア・マリアと言えばこのテイクを指すことが多いように思います。録音は1976年という情報もありますが、グルーポ・コルポの演目としての提供された点を踏まえるとリメイク作品というニュアンスでリリースしたのではないかと推測しています。

 

翌年の1979年、「Journey To Dawn」がリリースされます。アメリカのA&Mからリリースということで「英語じゃないと売れない感」があったのか、スキャットのマリア・マリアに逆戻りしています。ミナスに行ったことはありませんが、風土をイメージさせる音作りが素敵です。※YouTubeでの音源が見つかりませんでした。

 

と、レコード好きの会話そのままですが、80年代以降にもいくつかのテイクが潜んでいるかもしれません。

 

以下マリア・マリアで歌ってるのは多分こんな感じということで頂いた文章です。

DJ 237君ありがとう!!!

 

おぉマリア

マリアは神からの贈りもの

確かに存在する奇跡

 

私たちの心に地球の誰ものように

生きてそして人を愛するに値する1人の女性を

留めておく力

 

おぉマリア

マリアは音、色、不変のもの

そして泣くはずのとき

笑ってやりすごす人々

生きることを止める人々

ただ棒立ちしつづける人々への

効き目の速くしかし襲う薬である

 

しかしあなたは強くなければならない

頑固さがなくてはならない

あなたは勝利を得たいという強い願いを

もたねばならない

常に

 

彼は彼の肌にこの跡をもたらしたが

おぉマリア、マリア

痛みと喜びを混在させているのだ

 

だが、あなたは賢くなければならない

愉快であらなければならない

いつもなにか夢見ていなければならない

 

父は彼の肌にこの跡をもたらしたが

彼は常に生において信仰をもつという

奇妙な習性をもったのだ