生まれて初めてシナモンティーを飲んだのは
10歳くらいの頃。
3歳から習っていた・ピアノの先生(菊池先生)に連れて行ってもらった
南町2丁目の喫茶店で。
今でも営業している・一方通行の通りのあのお店。
先生は「たまみちゃん、好きなものをオーダーしていいよ」と
言ってくれたけれど、
当時から炭酸飲料があまり好きではなく、
(現在はアルコールが入った炭酸飲料は好きだけどね)
だからといってコーヒーも舐める程度だったこの頃、
しかも喫茶店というシチュエイションに馴れていなかったので
「先生と同じもので」と遠慮気味で答えた。
菊池先生はシナモンティーをオーダーした。
(((シナモン?)))
シナモンティーとやらが2つ運ばれて来た。
カップの横にはブルボンのルーベラのような
ローリングされた茶色の形状のものが。
「???」
これが、シナモンなのだ。
「シナモンをカップの中に入れてぐるぐるとかき混ぜて、飲むのよ」と
菊池先生がおしえてくれた。
すこぶる衝撃的な味だった。
菊池先生にはあれこれお世話になった。
音楽のいろはも
音楽を楽しむ方法も。
音楽の事だけではない、
家族以外の人なのに一番面倒をみてくれたのは先生だった。
生意気な子供でたくさん面倒をかけつづけたけれど、
先生は懲りずに付き合って、向き合ってくれた。
だから、あの独特な味わいのシナモンティーも好きになれたのかもしれない。
一昨年からはまっているのが
イギリスの紅茶ブランド『Harney&Sons』の
「ホットシナモン・サンセット」という味。
むせかえるくらいのシナモンと
深みのある茶葉の味わいが、最高に美味しい。
ところで、シナモンはニッキと同じなのだ。
みなさんご存知?
texted by left handed coconut [TAMAMI]